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Apple Logic Pro X Instruments

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米Apple ComputerのDAW(Digital Audio Workstation)ソフト「Logic Pro X」は多くのソフトウエア音源を包含している。私はソフトウエア音源を積極的に使用するタイプではないが、このごろいくつか試し始めた。そのきっかけの一つは、自宅以外の場所にやむなく滞在する時間が増えたことだ。その際はノート型パソコン「Apple MacBook Pro」、オーディオ・インタフェース「Roland UA-S10」、MIDIキーボード「KORG nanoKEY Studio」などを持っていく。

こうしたモバイル環境ではソフトウエア音源を弾かざるを得ない。やってみると意外と面白い。制約があることで普段とは違ったやり方をし、それが普段とは違った音を生み出す。制約は忌み嫌うべきものではない。

このページでは、Apple Logic Pro Xに付属するソフトウエア音源のうち、私が録音をしたことがあるものを紹介しよう。

参考リンク

Alchemy

「Alchemy(アルケミー)」は、ドキュメントによれば「使いやすさと機能性を両立したサンプルベースのシンセサイザー」である。正直、私は不勉強でよくわかっていない。

サウンドコメント
1963 Semi-Acoustic Thumb

ウォーキングするベース。余白が多い。Logicに録音して8分の1の3連のクォンタイズをかけた。エフェクトをかけようかと思ったが、これでいいような気がしてやめた。後で聴くと、低域が出過ぎていて中域が薄い。音量が小さいのはそのためで、感心できない仕上がりだ。

下の曲は、Alchemyと他のシンセを組み合わせて作ったものだ。

ソングコメント
あったかく、ね

Alchemyの「Liquid Echo Bells」と、KORG Kronosの「I-F004:Meet Oscar」による二重奏。KronosにはLexicon PCM90「P1 0.2 Small Room」を少しかけた。

Drummer

「Drummer」はドラムトラックを作るためのソフトウエア音源だ。ドラマー、ドラムキット、ビートプリセットを選ぶだけでなく、音量の大小、単純にするか複雑にするか、フィルをどの程度入れるか、などの設定ができる。8小節分ドラッグすると8小節を埋めてくれる。ただ、エンディングをどのように作るかはちょっと謎である。私は、同じドラムキットを別トラックに用意して、そこに打ち込むことが多い。もっと簡単な方法があるのかもしれない。

サウンドコメント
Drummer初体験

8小節のパターンを自動的に作ってくれたので、ちょっぴり伸ばしてクラッシュを叩いてもらった。クラッシュの余韻が長く響いていて気持ちがよい。

下の2曲は、他のシンセを弾いてDrummerの伴奏を加えたものだ。

ソングコメント
満足

KORG Collection M1にはたくさんのプリセット音がある。たまにはプログラムではなくコンビネーションを弾いてみようと思った。コンビネーション「K01 19 Harder Mode」は、KORG nanoKEY Studioの2オクターブ鍵盤で弾くと、下半分でスイープするベースを、上半分で方形波とエレピのレイヤー音を弾ける。3音のどれもがステレオになっていて、これは元のM1で弾くとポリ数が足りなくなるであろうけれど、KORG Collection M1なら問題ない。Drummerの方は、エンディングを作った以外はほとんど工夫をしていない。

秋の虫の音(あきのむしのね)

ローランドのソフトウエア・シンセサイザー「SH-101」を弾いていて、内蔵エフェクトではなく、もう少しまともなエフェクターをかけたらどうなるだろう、と考えた。内蔵エフェクトを切り、コルグのMDE-Xで「19:Reverb-Dry Plate」をかけた。そもそもベースにはリバーブなしが常道であるが、それに逆らった。これもありえないことかもしれないが、ビブラートをフルタイムでかけた。Drummerは、上の「満足」よりは工夫して変化を付けたつもりだ。

Vintage B3

「Vintage B3」は、ハモンドオルガン「B3」を模したオルガン音源だ。ハモンド風ノイズ満載で、設定項目はやたらと多い。画面右下にある「SPLIT」というボタンを押すと、下のような制御子が現れる。

左端のレバーで「SINGLE」を選ぶとUPPERだけになり、「SPLIT」を選ぶとキーボードスプリットの設定ができ、「MULTI」を選ぶと、UPPER、LOWER、PEDALSのそれぞれにMIDIチャンネルを割り当てられる。下の曲ではMULTIを使い、UPPERをチャンネル1で、PEDALSをチャンネル3で弾いた。

打ち込み中にレズリーのセッティングをどうしようか考えて画面を眺めていたところ、Vintage B3の機能に「SPEED MIDI CONTROL」があるのに気付いた。選択肢としては下の図のものがある。

設定は「SusPdl Temp」というものになっていた。それはサスティンペダルを踏んでいる間だけファストになるというものであるようだった。いろいろなことができるものだと感心した。

ソングコメント
オルガンを弾く少年

Vintage B3の独奏。上鍵盤(UPPER)を最初に録音した。nanoKEY Studioの2オクターブに収まる範囲なので、うまい人なら片手で弾けるだろうが、私は両手で弾いた。そのトラックを最後まで入れた後で、足鍵盤(PEDALS)の演奏を入力した。下鍵盤(LOWER)は使っていない。自宅に戻ってt.c.electronic Reverb 4000の「Small Room」をかけるなどして仕上げた。

Vintage Electric Piano

「Vintage Electric Piano」はRhodesエレクトリック・ピアノを模したソフトウエア音源だ。特にどうということはないが、十分使用に耐えるものであると思う。

ソングコメント
Become Elderly

KORG nanoKEY Studioで「Vintage Electric Piano」の「Classic Electric Piano」を弾いた。音色は多少編集したかもしれない。左手でSUSTAINボタンを押しながら右手で弾いた。おおむね2オクターブに収まる範囲で弾いたが、最後の上昇音は、一度下に戻って上がり、後でシーケンサーで1オクターブ上にトランスポーズした。やたらと物悲しい曲で恐縮である。自宅に戻ってから、t.c.electronic Reverb 4000で「Large Hall」をディケイ3秒にして追加した。dbx QuantumでイコライザーとコンプレッサーをかけてコルグMR-2000Sに録音した。

Vintage Mellotron

「Vintage Mellotron」はテープを使ったサンプリングキーボード「Mellotron(メロトロン)」を模したソフトウエア音源だ。メロトロンのサウンドというと、The Beatlesの「Strawberry Fields Forever」で聴かれるフルートが有名である。その印象が強いせいか、メロトロンはどうも苦手で、使ったことがなかった。今回は、苦手克服の意味を込めて弾いた。

ソングコメント
静かな教室とフルート

メロトロンフルート独奏。どのように作ったのか忘れた。たぶん、右手を先に録音し、後でベースを加えたのだろう。素の音もきれいだったので迷ったが、ミックス時にt.c.electronic Reverb 4000で「HomeRoom <M5k>」を、ディケイを5.1秒に長くして追加し、ヤマハSPX2000でCLASSICバンクの「SYMPHONIC」を追加した。あまりにセンチメンタルで、赤面する。

Vintage Clav

「Vintage Clav」は、クラビネットを模したソフトウエア音源だ。私は正確なリズムを奏でるのが苦手で、クラビネットの使用をなるべく避けて生きてきた。今回も、やろうかどうしようか悩みつつ、とある湖の周りを歩いていたら、なんとかフレーズが出てきた。

ソングコメント
湖畔を歩く

Vintage Clavのプリセット「Vintage Clavinet Two」独奏。最初に左手パートを入力し、次に右手パートを重ねた。左手パートを左手だけで弾ける人は、独奏でいけるだろう。私にはちょっと難しい。

EFM1

「EFM1」は、ユーザーガイドによれば「周波数変調(FM)方式によるシンプルかつ強力な16ボイスシンセサイザー」である。2オペレーターのFMとは割り切ったなぁ、と思うが、単独で分厚い音を出す必要があるわけでもないので、まあこれもありかなと思う。

ソングコメント
凪(なぎ)

EFM1の「Calming」という音色の独奏。私はFM音源のパッドを大変に好きで、音色オーディション中にこの音色を弾き始めてしまった。後でヤマハSPX2000の「CLASSY GLASSY」と、t.c.electronic Reverb 4000の「New Age Hall」を付加した。眠くなる曲だ。


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